ワークステーション「ThinkStation P900」の性能

近年、テレビやオンラインゲームなどのPCゲームでも対応数が増えてきている4K解像度。動画クリエイターや一般の人でもゲーム実況などの4K動画の編集を考えている人は少なくないはず。4K映像は高画質なため編集するには相当なマシンパワーが必要になります。

こういった4K動画を編集することができるように考えられたのが「ThinkStation P900」シリーズのハイエンドPCです。Xeonを2基搭載でき、ワークステーショングラフィックに対応、CPUスレッド数を活かすことで4K映像編集やGPGPUを用いた研究やリサーチ、ハイエンドCAD用途での使用を快適にできるマシンパワーを持っています。

見た目はミドルタワー型に見えますが、220(幅)×620(奥)×440(高さ)mmで重量約31kgと、一般的なデスクトップPCよりも奥行きがあり重さはモンスター級といっていいほどの大きさです。また、ケースの剛性は自作PC用とは違い、フレームが肉厚で頑丈に造られています。しっかりしているため、ちょっとした振動の影響は感じないでしょう。

ワークステーションになると、一般的なデスクトップPCよりも高い保守性が求められます。これは、ワークステーションに使用されるデスクトップPC全てで見られる構造です。が、ThinkStation P900は、保守性に加えて内部パーツの大半をツールレスで着脱、交換、追加搭載する構造になっているから、かなり徹底しているのが伺えます。

前面パネルにはハニカム状のメッシュ構造になっており、ハニカム状の吸気口は円形タイプよりも高効率になっています。そのため、高解像度の動画編集などの高負荷時でも排熱が効率よく行われるため、熱暴走がしにくい構造になっています。熱暴走はパソコン全体の寿命を縮める原因になるため、しっかり考えられているところはさすがです。

ThinkStation P900の性能&ベンチマーク

CPUは6コア/12スレッド構成のXeon E5-2620 v3を2基搭載、定格クロックは2.4GHz、Turbo Boost時の最大クロックは3.2GHzとなっています。GPUはQuadro K4200で、GPUアーキテクチャはKepler(GK104コア)になっています。また、GPUは上位モデルのQuadro K5200やK6000を選択することも可能なため、用途に合わせてグレードアップすることができます。

マルチディスプレイ技術である「Quadro Sync」に対応しており、多くの情報を同時に表示させることが多い設計・開発分野に向いたスペックになっています。メモリはDDR4対応の32GBが搭載されています。

ベンチマーク結果は以下のようになりました。

PCMark 8

Home accelerated 3.0 score:3295
Creative accelerated 3.0 score:2911
Work 2.0 score:3574

新生FF14

最高品質 解像度1920×1080ドット:8272
高品質(デスクトップPC) 解像度1920×1080ドット:8898
標準品質(デスクトップPC) 解像度1920×1080ドット:14291

CINEBENCH R15

OpenGL:134.25fps
CPU:1557cb
CPU(Single Core):126cb

PCMark系テストでは、CPU関連で高いスコアを出しています。CPU性能を一番わかりやすいCINEBENCH R15では、マルチスレッドに対応するCPU値が1557cb超えというかなり高スコアを叩きだしたことからスムーズな処理能力があることがわかります。

新生FF14でのグラフィックテストでは、フルHDの最高画質で8272の「非常に快適」というスコアが出ました。ということは4K対応のゲームPCとしても使えることがわかりました。Quadro K4200のGK104コアは、GeForce GTX 760相当なため一般的な3Dゲームは快適にプレイすることができます。そのため、4K解像度のゲーム実況動画を快適に作ることができます。ゲームと動画編集を同時に快適におこないたいという欲張りな方には最高のハイエンドPCですね。